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今、自分のまわりでちょっとしたサーフィンブームが起こっている。
というよりは、今までスノーボードやスケートをやってきた人間が、ついに最後の砦であった「サーフィン」の魅力についに気づいてしまった、といった感じだろうか。
自分は18の時にその魅力に気づいた。いや、厳密に言えばもっと後だが、とりあえずもてそうなかっこいいスポーツ、として海に入っていった。
ところが、波に乗るどころか、まずサーファーが波を待っている場所へたどりつけない。
おしよせる波に進路を阻まれ、波にボードを持っていかれ、かっこよく乗るはずの「サーフボード」が邪魔としか感じられない。
やっとの思いで沖に出て、友人がやっているようにサーフボードに座ってみる。
ところがどっこい、全く座れない。座ろうとしては転覆し、恥ずかしい思いをした。
波に乗ってみようと漕いでみるが、進まない。 そして油断していたその背後から波がおしよせ、頭から急降下。 そして次から次へと波がおしよせ、戦意喪失。
最初の夏は、見事に日焼けし、髪はロンゲの茶髪。耳にピアス。海にいなければ誰の目から見ても「サーファー」になった。
しばらくして、友人に譲り受けた最初のサーフボードがどうも調子悪いような気がして、また別の友人に譲った。
その後紆余曲折を経て、長めのサーフボードで横に滑れるようになった。
10年後。思わぬ訃報が入った。
当時サーフボードを譲った友人が亡くなった。
そしてその友人はまだそのサーフボードを持っていた。
共通の友人がそのボードを形見として持ち帰ってきた。
見せてもらったそのサーフボードは、知識がついた今見てみると、自分が乗れるはずもないようなペラペラのサーフボードだった。

先日、ちょっとしたきっかけで、そのボードを持つ、友人のお兄さんからサーフボードを頂いた。
例のボードではないが、何か輪廻のようなものを感じた。
そのボードはビックウエーブ用の、かっこいいボードだった。
このボードで10年間の成果を、なくなった友人に見せたいと思った。
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